フォトレポート:アラン・ケイのSqueakが日本の小学校にお目見え

永井美智子(編集部)2005年06月20日 22時07分

 米Hewlett-Packard研究所のシニア・フェローでパーソナルコンピュータの父とも呼ばれるアラン・ケイ氏が来日し、同氏が開発したプログラム環境の「Squeak」を授業で利用している東京都内の小学校を6月20日に見学した。

 ケイ氏はパーソナルコンピュータの概念を最初に提唱した人物だ。Squeakは開発環境のSmalltalkを改良し、発展させたもので、子どもでも簡単にプログラミングができるようになっている。

 今回ケイ氏が訪れたのは杉並区立和田小学校だ。日本ヒューレット・パッカードはコンピュータ教育プログラム「アラン・ケイ プロジェクト」の一環として、2004年3月にノートPCやデスクトップPC、プリンタなど約140台を和田小学校に寄付している。同校はこのPCを使って小学校5年生と6年生の総合学習の時間にSqueakを使ったプログラミングの授業を行っている。

全校生徒に迎えられたケイ氏は「世界中にいる20億人の子どもたちがコンピュータでつながれば全く新しい世界ができる」と子どもたちにエールを送った

授業では1人が1台のノートPCを使う。5年生はアニメーション作りを、6年生はそれぞれ作りたいプログラムを自由に作成する

授業では日本HPの社員がサポートを行う。「HP-Squeakers」と呼ばれる彼らは、Squeakのキャラクターが描かれたポロシャツを着ており、同社のボランティア休暇を利用して参加している

まず自分たちが作りたいアニメーションやプログラムを紙に書き、その後実際のプログラムへと落とし込んでいく

Squeakを使った授業はこの日で3回目(1回2時間)。6年生の場合、たった4時間の授業でこういったオセロゲームも作れるようになる

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