Broadcast.comで億万長者になった起業家のMark Cubanが、新たにThinking Voiceに投資したことを明らかにした。Thinking Voiceは、電子メールやECサイト、ソーシャルネットワーキングサイト上のリンクをクリックするだけで電話発信が可能な「クリック・ツー・コール(Click to Call)」技術を開発している企業だ。
Thinking Voiceは米国時間27日、この資金を利用して「CallActivator」の提供を開始する予定だと発表した。同社によると、これは、ウェブ上のリンクをクリックするだけで電話を発信できる技術だという。なお、Cubanからの投資額は明らかにされていない。
Cubanは現在、Thinking Voiceの株式の10%を保有している。今回の投資に関するこれ以上詳細な情報は開示されていない。
CallActivatorは、Thinking Voiceの新しいECネットワーク上で目玉となる技術だ。同社のECネットワークでは、クリックスルーや実際の売上高ではなく、広告の売上につながるサービスが利用された場合のみに支払いが発生するペイ・パー・リード(Pay Per Lead)の課金体系を採用している。
Thinking Voiceは、CallActivator技術を年間69ドル、もしくは月額7ドルで貸し出し、利益を得る。
Cubanは電子メールのなかで「ペイ・パー・リードというビジネスモデルが気に入っている」と述べている。
Cubanは、Broadband.comを57億ドルでYahooに売却し、現在はハイビジョンテレビ番組のプロバイダHDNetの社長を務めている。また、NBAのバスケットボールチームDallas Mavericksのオーナーでもある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」