Amazonが「43 Things」というウェブサイトを運営するRobot Co-opに投資する決定を下した。43 Thingsは、ユーザーが自分の目標と達成事項を書き込み、同じことに興味を持つ人とリンクできるサイトだ。
Amazonは投資に関して、口を固く閉ざしている。同社の広報担当は、投資額を一切開示せず、Amazonの関心がどこにあるのかについても説明も控えた。
Amazonは最近、次々と新規事業に着手している。例えば同社は2004年に新しい検索エンジンを発表し、GoogleやYahoo、Microsoftに戦いを挑んだ。また2005年1月には、米国10都市の街頭写真を収めた画像付き地図検索サービス「A9.com Yellow Pages」のベータ版を公開している。
Amazonによる今回の投資は、同社がブログに関心を持っていることの表れでもある。ブログはインターネットユーザーの間で大人気を博している。Eコマースサイトの経営幹部もブログに注目しており、今後ますます多くのブロガーがお気に入りの製品やオンラインショップをブログで紹介するようになり、オンライン店舗へのトラフィックが増加すると予測する。
しかし、Amazonの元幹部でRobot Co-opを創業したJosh Petersonは、43 ThingsはAmazonとは全く別のサイトとして運営されると述べる。
「Amazonのことについて、考えるつもりはない。43 Thingsで何を構築するかを考えることに時間を費やしたい」(Josh Peterson)
Petersonは4年前に、パーソナライゼーション担当ディレクターとして勤めていたAmazonを去り、今年1月1日に43 Thingsのサイトを立ち上げた。Petersonは、書くことがなくて困っているブロガーが多いことに気付き、ここから43 Thingsの着想を得たという。
43 Thingsでは、まずユーザーが実現したいことを最大43項目までリストアップする。その後、ユーザーはコメントを書き込んだり、実現した項目にチェック印を付けたりしていく。他のメンバーのリストを見ることも可能だ。現在7300人以上がリストを作成しており、誰でも閲覧が可能。項目は、漠然としたもの(例:きちんとする)から具体的なもの(例:キルケゴールの著作をたくさん読む)に至るまで多岐に渡る。なかには、「だらだらとネットサーフィンする時間を減らして、もっと働く」といった項目もあり、この目標を掲げているメンバーは175人いる。
サイトにはオンラインコミュニティ機能もある。たとえば、実現したい項目を追加すると、その横に同じ目標を共有するメンバーの一覧が表示される。目標項目の表示にはすべて、同じ目標を共有する会員プロフィールへのリンクが張ってある。
実現したい項目リストのほか、メンバーは画像、居住地域、電子メールアドレス、他のサイトへのリンクを掲示して、ソーシャルネットワークFriendsterに見られるようなミニ・プロファイルを作成できる。他のメンバーのページにコメントを書き込むことも可能だ。Petersonによると、同社はこれ以外にもメンバー同士がコンタクトをとれるような仕組みを検討中だという。
ユーザーは43 Thingsのすべての機能を無料で利用できる。同サイトはオンライン広告から収益を得る事業モデルをとる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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