Ask Jeevesは米国時間8日、Bloglinesを買収したことを発表した。Bloglinesは何百万という数の個人ウェブサイトを検索したり、ニュースヘッドラインを集めたりするためのサイトだ。
かねてからの予測通り、Ask Jeevesは、Bloglinesを提供しているTrusticを買収したと発表した。Ask Jeevesの製品ラインには今後、Trusticのサービスが並ぶことになる。
Ask JeevesのシニアバイスプレジデントJim Lanzoneによると、同社は今後、専門的なブログサーチエンジンを構築し、パーソナライゼーションサービスのMyJeevesやポータルのExcite.comなど、さまざまなサービスに利用していく計画だという。また、同社はBloglinesのブランドやサイトを維持し、ユーザーがニュースヘッドラインやブログを検索したり、自身のサイトを作成したりするのを支援していくつもりだ。Lanzoneによると、一般的なBloglinesユーザーは1日に4回もBloglinesのサイトを訪れるという。
買収金額や、Bloglinesのスタッフ数などは公表されなかった。Bloglines創設者でCEOのMark Fletcherは、Bloglines担当ゼネラルマネージャーとしてAsk Jeevesに迎え入れられる。
検索エンジン各社の間でブログ発行やアグリゲーションサービスへの関心が高まっている現状を考えれば、Ask JeevesによるBloglines買収は理にかなっている。例えば、Googleは2003年にブログ作成ツールBloggerの開発元であるPyra Labsを買収した。Yahooも昨年末、パーソナライズされたウェブ検索を提供しようとする取り組みの一環として、RSSを導入した。RSSは、ニュースのヘッドラインやブログエントリを集約するためのフォーマットだ。またMSNも最近、ブログ発行サービスMSN Spacesを導入した。
Lanzoneは、Bloglinesを使って広告を販売する計画はないという。また同氏は、サブスクリプション形式のサービス提供など、将来のビジネスモデルを現在検討しているところだと述べた。
Bloglinesのサイトは2003年6月に立ち上げられた。同サービスのデータベース内には2億件以上のブログ記事が保存されているという。
しかし、同社のサービスに苦情を呈するブロガーもいる。商標法に関するブログを付けているMartin Schwimmerは先ごろ、Bloglinesに対し、同社のブログ・アグリゲーションサービスから自身のブログ情報を削除するように申し入れた。SchwimmerはBloglinesについて、営利目的で他人のコンテンツを再利用しており、Creative Commonsライセンスに違反していると主張している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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