DDIポケットは1月18日、2月2日にWILLCOM(ウィルコム)に社名を変更することに伴い、新社長に就任した八剱洋一郎氏が今後の戦略などについて説明した。
まず、新しい会社ロゴマーク「WILLCOM」と共にワイヤレスデータ通信サービスのAirH"も「AIR-EDGE」と改称されて新ブランドロゴが披露された。八剱氏は「PHSを今後海外にも積極的に広げていくうえで、外国人から旧来の『H"』(エッジ)をどう読めばいいのかわからないと指摘されてきたことや、『edge』の意味は『ものの端』というよりも『最先端の尖ったもの』という印象が強いことなどから改称した」と述べた。
代表取締役会長の木下龍一氏(右)と2005年1月1日付けで代表取締役社長に就任した八剱洋一郎氏(左)。八剱氏は日本AT&Tの代表取締役社長や日本テレコムの取締役執行役副社長などを務めてきた。
|
この改称と同時に、専用ソフトをPCなどにインストールするだけで体感速度が5倍に向上するとされる「AIR-EDGE MEGA PLUS」を2月2日から開始することと、8xパケット方式(8つの通信チャネルを束ねて利用する)に対応した「AIR-EDGE[PRO]」サービスを2月18日から開始することも併せて発表された。
今後の戦略について八剱氏は「『簡易型携帯端末』と言われてきたイメージをどれだけ変えられるかが最大のチャレンジ。携帯電話に比べて広範囲で高速の通信が可能なPHSのマイクロセル方式を武器に、低価格で定額の音声とデータ通信サービスの実現と法人向け通信サービスの積極化を図っていく」と語った。
ウィルコムの会社ロゴマーク。3つのエレメントが一体化したWの造形は新コミニュケーションスタイルを支える先進モバイル技術を表す。
AIR-EDGEの新ブランドロゴ。3つのスピンドルはパワーアップした通信品質やスピード、ユーザビリティを表す。 |
データ通信においては料金の定額制がすでに実現されているが、通話の定額制についても現在議論を重ねており、ウィルコム端末同士もしくはウィルコム端末とパートナー端末(固定や携帯電話)間の通話を定額にできるように検討中だ。これについては、近い将来に正式に発表できるようだ。
また、法人向けについては単純に伝送路を提供するだけのビジネスは伸びが見込めないので、今後はその企業に合った使い方を提案するなど、通信のサービス化を図る。具体的には、外回りの社員にPHS端末を持たせるだけではなく、その端末から会社のイントラネットやサーバーにどのようにアクセスしたら効率的になるか提案するといった感じだ。そうした提案ができるような人材を揃えるために、法人営業部隊の改革にも取り組む。
なお、2月2日からはURLがhttp://www.willcom-inc.com/に変更される。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス