平成電電は11月29日、ソフトバンクと日本テレコムを相手取り、東京地方裁判所に同日付けで訴訟を提起したことを明らかにした。
平成電電は2003年から直収電話サービス「CHOKKA」を展開している。ソフトバンクは2004年春に平成電電との間で買収交渉を行っていたが、その過程でCHOKKAに関する平成電電の営業秘密を取得したとされている。平成電電は、CHOKKAに関する営業秘密をソフトバンクが日本テレコムに開示したことが、2社間の買収交渉における秘密保持契約に違反しており、また不正競争防止法第2条第1項第7号の不正競争行為にあたるとして、ソフトバンクによる営業秘密の不正開示行為の差し止めを求めている。
また、日本テレコムの直収電話サービス「おとくライン」は平成電電から得た営業秘密を使用したもので不正競争防止法第2条第1項第8号の営業秘密の転得使用行為にあたるとして、おとくラインサービスの販売差し止めも求めている。また、これらについて同様の内容の仮処分命令を求める申し立ても同日付けで行った。
これに対して、日本テレコムは同日付けで「『おとくライン』サービスの開発は独自に取り組んできたものであり、他社情報を不正に使用した事実はない。法廷の場で事実を明らかにしていく」というコメントを発表している。
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