米国時間20日に米証券取引所委員会(SEC)に提出された書類によると、Microsoft最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmerと同社会長のBill Gatesは昨年、給与としてそれぞれ90万ドル強を受け取ったが、この金額は前年をわずかに上回る程度のものだという。
同社の方針に従い、GatesもBallmerも株式による追加報酬は受け取らなかった。同社のほとんどの社員にとって、株式による報酬は給与の多くを占めるものだ。提出書類によると、GatesはMicrosoft株の約10%を、またBallmerは4%をわずかに下回る同社株をすでに所有しているという。
GatesとBallmerの給与はほとんど前年と変わらなかったが、他の多くの従業員にはこの一年の間に非常に大きな変化があった。これは、Microsoftがストックオプション報酬制度を廃止し、実際の株式を譲与することに方針転換したためだ。同社はまた、社員が塩漬けになったストックオプションをJP Morgan Chaseに売却できるプログラムも発表している。
Windowsの責任者、Jim Allchinと営業トップのKevin Johnsonは、このストックオプション移転プログラムでかなりの額に上る利益を手にした。Allchinは140万ドル、Johnsonは100万ドル強をそれぞれ受け取っている。Allchinの基本給とボーナスを合わせた給与は約90万ドルで、おなじくJohnsonの給与は約91万5000ドルだった。またOffice部門のトップ、Jeff Raikesは96万2000ドル以上の現金とボーナスをを受け取っている。
一定の顧客満足目標を満たした上級幹部に制限付き株式を供与する同社の新しい報酬制度の一環として、Allchin、Johnson、Raikesの3名は数十万株単位の制限付き株式を受け取る資格を得た。この株式を時価で換算すると、各人の現金による給与額をはるかに上回る。これまで、同社幹部は実行目標を満たした場合、ストックオプションを受け取っていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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