Cisco SystemsとProcket Networksは17日(米国時間)、CiscoがProcketの資産を8900万ドルで買収することを明らかにした。
Procketは1999年の創業当初、米国で最も市場価値の高い通信機器関連の新興企業だったが、その後一気にその地位から転落し、先週には自社を売りに出していた。
Ciscoは、知的財産などのProcketの一部資産を現金で購入し、Procketのエンジニアの大半を雇用すると述べている。同社のエンジニアは、CiscoのシニアバイスプレジデントのPrem JainとMike Volpiのもと、Routing Technology Groupの一部となる。
この契約は今後、さまざまな締結条件を満たし、規制当局の承認を受ける必要がある。この契約は、Ciscoの現四半期中に締結される見通しだ。
Procketはインターネットトラフィックを管理するルータのメーカーで、ハイエンド市場をターゲットとし、自らをCiscoやJuniper Networksの競合会社と位置づけていた。同社は業界で広く尊敬を集めている人物が集まってスタートしたが、実際に契約を獲得したのはごくわずかな顧客だった。顧客のうち、最も有名なのは日本のNTTだ。
Ciscoは先ごろ、大規模な通信キャリア向けに新しいハイエンドルータを発売した。同社はProcketとの契約によって、「豊かな知的財産と、チップおよびソフトウェアに関して実績のある設計者が自社に加わることになる」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」