Googleの新規株式公開によって大儲けするのは、同社の創業者だけではない。
Time Warnerは先週、米証券取引委員会(SEC)へ提出した書類の中で、同社のAmerica Online事業部がGoogleの優先株740万株を2200万ドル(1株あたり3ドル)で購入していたことを明らかにした。AOLは、設定価格での株式購入オプションを規定したワラントを2002年に受け取っており、今回これを行使して株式を購入した。
Googleは、2000年のハイテクバブル崩壊以降、最も大きな期待のかかる銘柄の1つとして4月に新規公募を申請した。投資家やアナリストは、Googleが株式を公開すれば即座に数十億ドルの時価総額になると予想している。また、同社に対して2002年に出資を行っていたAOLも、見返りとしてたなぼた式に現金を手にすると見られている。
Googleによる株式公開の実施日はまだ決まっておらず、同社の予想公募価格も変動し続けている。
AOLは現在、自社サイトでの検索結果の隣にGoogleのAdWords商用検索リンクを表示する契約を結んでいる。Googleでは、ウェブユーザーがリンクをクリックするたびに広告主から利用料を徴収しており、AOLの各種サービスがホスティングする検索結果に表示されるリンクについては同社と利益を折半している。
この提携関係は大きな利益を生んでいる。AOLがGoogleから得た利益は、2002年の3500万ドルから、2003年には2億ドルへと増加した。
なお、Googleの株式公開から利益を得そうな企業はAOLだけではない。Googleを最大のライバルだと見なすYahooも、実はわずかながらGoogleの株を保有している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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