検索大手のGoogleが待望のIPO(株式公開)を申請したが、この申請書類を調べてみると、「どこをライバルと考えているか?」「誰が取締役会に名を連ねているか?」「一体どのくらい儲かっているか?」など、何事にも秘密主義をとることで有名なこの会社に関する、いくつかの重要な疑問に対する答えが見つかる。
Googleは、米国時間29日に米証券取引委員会(SEC)に提出した申請書のなかで、3月31日時点で現金および現金同等物、短期投資を合わせて、総額4億5490万ドルの資金を有すると説明している。同社の経営はすでに黒字で、3月31日締めの四半期には、売上3億8960万ドルに対し6400万ドルの純所得(1株あたり42セント)を計上している。
このほかに注目すべき点は以下の通り:
「われわれは、Microsoftがますますその資金力と技術力に物を言わせ、われわれとの競争を激化させると予想している。また、Overture Servicesや、Inktomi、AltaVista、AlltheWebなどの各サーチエンジンを獲得したYahooはますます重要なライバルになってきている.....MicrosoftとYahooはどちらも、わが社より多くの従業員を抱えている(Microsoftの場合は20倍)。また、Microsoftはわれわれよりも多くの資金を保有している」
Googleはまた、他のインターネット企業、ウェブ検索プロバイダ、インターネット広告サイトやデスティネーションサイト、従来のメディア企業も、自社の競争相手とみなしていると述べている。
「わが社の売上がさらに増えるに従い、広告プログラムの売上構成比が変化し、競争はますます激化する。また成長率の低下は避けられないと予想しており、その結果売上の伸びは鈍化すると考えている。製品開発や販売・マーケティング費用を含む、さまざまな事業経費の純収入に占める割合が上がることで、営業利益率も鈍ると考えている。また、営業利益率は、Google Network参加サイトからもたらされる純収入の割合が伸びるにつれ、鈍る可能性もあると予想している」
「2003年度の売上のうち、約95%は広告によるものだ。わが社の広告主は総じて、いつ何時でも契約を解消できる.....特定の広告主からの売上が全体の3%以上を占めるケースはない.....今後予想しうる限り、数多くのさまざまな企業が、わが社の広告主ならびにGoogle Network参加サイトを構成すると予想している」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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