ドイツのSAPは現地時間1月22日、2003年第4四半期と通期の決算について速報値を発表した。第4四半期の売上高は22億ユーロで、前年同期の23億ユーロに比べ3%減。ただし、固定為替レート換算では4%の増収となった。純利益は4億2300万ユーロ(1株当たり利益1.36ユーロ)で、前年同期は純利益4億7400万ユーロ(同1.52ユーロ)。一時的な費用を含むPro formaベースの純利益は4億8100万ユーロ(同1.55ユーロ)で、同条件の前年同期は純利益4億9300万ユーロ(1株当たり利益1.58ユーロ)だった。
2003年通期の売上高は70億ユーロで、前年の74億ユーロから5%減少した。固定為替レート換算とすると3%増となる。純利益は過去最高の11億ユーロ(同3.48ユーロ)で、前年の純利益5億900万ユーロ(同1.63ユーロ)から急増。Pro formaベースの純利益は12億ユーロ(同3.84ユーロ)、前年は9億6400万ユーロ(同3.08ユーロ)。営業利益は17億ユーロで過去最高という。前年の16億ユーロに比べ6%増。
第4四半期のソフトウェア関連の売上高は、9億3100万ユーロで前年同期の9億5800万ユーロに比べ3%減。固定為替レート換算では3.5%増。2003年通期は21億ユーロで前年の23億ユーロに比べ比6%減。固定為替レート換算では1%増。
地域別の売上高は以下の表の通り。
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2003年の業績について、SAPのHenning Kagermann会長兼最高経営責任者(CEO)は以下のようにコメントした。「当社にとって2003年は、非常に厳しい経済環境のなかでも優れた業績をあげた年となった。営業利益、1株当たり利益、利益率の伸びは記録的で、主要競合4社に対して相対的にシェアの拡大を果たした。さらに、ソフトウェア関連の売上高と総売上高の両方が固定為替レート換算では前年比増となり、競合他社に対して優位性を確保している」
今後の2004年の業績について同社は、ソフトウェア関連の売上高は前年比約10%増、社員持ち株制度適用および買収に伴う費用を計上する前の営業利益率は前年比約1%増、社員持ち株制度適用/買収/減損処理に伴う費用を計上する前の1株当たり利益は4.20ユーロ〜4.30ユーロの範囲と予測する。
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