Yahooは14日(米国時間)、2003年第4四半期の決算を発表した。今回の決算は、昨年16億ドルで買収したOverture Servicesの数字を初めて含むものとなったが、結果はウォールストリートの予測した通りとなった。
同社は、第4四半期の利益が7500万ドル(希薄化後の1株あたり利益は11セント)に達したと報告。なお、昨年の同四半期の4620万ドルだった。米First Callの調査によれば、これはウォールストリートのアナリストによる予測値、1株あたり11セントと一致しているという。
また同社によると、一般会計原則(GAAP:Generally Accepted Accounting Principles)に従って算出された同四半期の売上は、6億6390万ドルに達したという。なお、前年同期の売上は2億8580万ドル。
しかし、同社の幹部は、トラフィック購入費(TAC)を除く売上のほうが、業績をより正確に反映する数値であるとして、こちらのほうを強調している。TACを差し引いた場合の売上は5億1130万ドルとなり、First Callの予測値4億9550万ドルを上回った。
TACとは、Overtureが提供する広告のリンクを誰かがクリックする度に、Yahooがその広告を掲示するサイト運営者に支払う費用のことである。アナリストによれば、Overtureは、Yahooに16億ドルで買収される前に、TACとして売上の約65%にあたる金額をYahooやMicrosoftのMSNなどの提携プロバイダに支払っていたという。Overtureの売上に対するTACの比率が四半期ごとに増加していたため、利益率が低下するのではないかとの懸念が高まっていた。
また、従来EBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)として知られていた、償却額を差し引く前の営業利益は、同四半期には合わせて1億5750万ドルとなった。なお前年同期は8460万ドルだった。一方、同四半期のキャッシュフローは、前年同期の7940億ドルから、1億190万ドルに増加した。
2003年度通期の売上は、前年の9億5310万ドルから16億ドルに増加し、好況期の2000年に記録した11億ドルを上回る、過去最高となった。また、TACを差し引いた売上は15億ドルになる。
同年通期の償却額を差し引く前の営業収入(従来のEBITDA)は、4億5540万ドル(前年は1億9760万ドル)、また同年のキャッシュフローは、前年の3億240万ドルから、4億2810万ドルに増加している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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