NECエレクトロニクス(NECEL)は9月4日、韓国ソウル市に新たな販売会社「NECエレクトロニクス韓国(NEC Electronics Korea)」を設立し、11月1日から営業を開始することを発表した。アジア地域での販売網再編の一環として現地の支店を独立法人化し、需要の変化が著しい韓国の半導体市場で、ユーザーサービスの強化とプレゼンスの拡大を図る。
NECELグループでは1989年以来、ソウル市にNECエレクトロニクス香港(NEC Electronics Hong Kong)の支店を置き、2001年にはNEC化合物デバイス香港(NEC Compound Semiconductor Devices Hong Kong)のソウル支店を開設している。
これまで香港系2社のソウル支店では、液晶ドライバーICやデジタル家電向けLSI、光/マイクロ波半導体などの製品を販売してきた。最近はこれらに加え、マイコンやパワーデバイス、化合物半導体などの販売増が見込めるため、支店の統合で対応するという。
新会社の資本金は20億ウォン(約2億4000万円)で、NECELが100%出資する。代表者にはNECエレクトロニクス香港のソウル支店長である平貴之氏が就く。11月までに香港系2社の支店を統合する。当初は従業員40人体制とし、2008年までに技術営業員を中心に80人程度まで増員する予定。2支店の製品取扱高は2005年度で約450億円だが、新会社では2008年に800億円まで拡大させるという。
なおNECELでは、4月付けで国内子会社のNEC化合物デバイスを統合している。これに伴い11月1日付けで、NECエレクトロニクス香港とNEC化合物デバイス香港も統合する。またNECエレクトロニクス台湾(NEC Electronics Taiwan)と、NEC化合物デバイス香港の台湾支店も統合する。
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