Dellは、ジャストインタイム製造と徹底的なリアルタイム販売データ管理を組み合わせて、頻繁に価格を変更することで知られている。Dellはこの方法で需要と供給のバランスをとり、PC販売のリーダーとしての地位を維持してきた。
しかし、この1年半の市場の変化が、PCのトップセラーDellを安穏としてはいられない状況に追い込んだ。
最近の業績報告で、同社最高経営責任者(CEO)のKevin Rollinsは、Dellの販売チームがコンピュータ販売に際し大胆な値引きを敢行しすぎたことを認めた。Dellは、時にはノートPCで400ドル、デスクトップで300ドルも値引くなどしていた。しかし一方で、同社の積極的なやり方は、コストを適切なレベルで維持し、XPSデスクトップやノートPCを含む各種製品のバランスの維持により多くの注意を払うことにつながると説明した。
Endpoint Technologies Associatesの業界アナリストRoger Kayは、Dellは小売業界の水を試している最中で、それは同社が90年代末にPrice Clubを使って実施した実験と同じだという。Price Clubは後にCostcoに買収された企業だ。Kayはまた、Dellが2001年に日本で小売店への販売を行おうとした例にも言及した。
「現在、Dellは個人客を相手に苦戦している。同社がこの手の問題を抱えるときはビジネスモデルに関する実験をしたがる傾向がある」とKayは言う。「新しいビジネス手法に小さい規模で取り組み、その経過が良好であれば、規模を拡大するのだ」(Kay)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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