ソーシャルネットワーキングサービス「GREE」を運営するグリーは10月13日、未成年者が有料課金サービスを利用して高額の料金を請求されるのを防ぐため、課金利用額に上限を設定するとともに、テレビCMの表現を一部見直すと発表した。いずれも10月中に実施する。
まず、ソフトバンクモバイルを利用している未成年ユーザーのみ、有料コンテンツの上限額を月額3万円とする。これは、ソフトバンクモバイル側で未成年のユーザーに対する課金利用金額の上限設定機能を用意していないこと、また、有料コンテンツ購入時に暗証番号による認証をしていないことが理由。
NTTドコモとKDDIについては、通信キャリア側でそれぞれ上限設定ができるようになっていること、有料コンテンツ購入時に暗証番号による認証を求めていることから、同日時点で対策は予定していないとした。なお、NTTドコモの場合はiモード情報料の上限を設定する「iモード情報料リミット」により、上限を1000円から10万円まで10段階で設定できる。KDDIでは、申し込みのあった未成年ユーザーに対し、「まとめてau支払い」の上限額を1万円に設定している。
このほかグリーでは、テレビCMにおける表現を見直し、一部のコンテンツが有料であることをより明確に表示する。これまで、グリーはゲームがすべて無料で遊べることを大きくうたっていた。
GREEをめぐる未成年の高額請求をめぐる問題では、10月10日付けで読売新聞が「9歳の男の子がGREEでアバターアイテムを購入し、請求額が2カ月で8万円近くにのぼった」と報じ、問題視していた。
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