NTTドコモ、「リアルに近い」携帯電話向けサラウンド音声伝送技術を開発

松田真理(マイカ)2009年05月11日 17時00分

 NTTドコモは5月11日、携帯電話向けサラウンド音声伝送技術を開発したと発表した。

 従来の一般的なサラウンド音声伝送技術が、音声符号化/復号とサラウンド化を独立して処理するのに対し、今回開発した技術は、ネットワークと端末を連携させたうえで、これらの処理を統合する。

 具体的には、ネットワーク上のサーバで、複数の音声のうち聴覚的に重要な成分のみを判別、符号化し、端末で音声復号とサラウンド化を同時に処理。これによって、情報伝送量および計算処理量の両方を削減し、携帯電話に搭載する専用ソフトウェアで複数の音声がヘッドホンから再生できるという。再生する空間配置は、ユーザーによって設定可能だ。

 同社では「音声チャットなど、携帯電話で複数人が同時通話する際にも、リアルコミュニケーションに近い自然な通話環境が実現できる」としている。今後は、多地点電話会議やモバイル環境での遠隔教育、オンラインゲームへの実用化をすすめる構えだ。

携帯電話向けサラウンド音声伝送技術 「携帯電話向けサラウンド音声伝送技術」のネットワーク構成

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]