今週は「Palm Pre」に関する話が盛んに飛び交っていて、発売も間近と思っている人は多いことだろう。しかし、最新のうわさはPreというよりも「Palm Web OS」を搭載した将来のデバイスが中心になっている。
TechCrunchのMichael Arrington氏によると、同氏が「比較的事情に詳しい人物」と話をしたところ、PalmはPre的な次のデバイスを「かなり進めて」おり、早ければ秋にも出荷されると明かされたという。
TechCrunchはそのデバイスの詳細について多くはつかんでいない。わかっているのはサイズが小さくなるということで、このため物理キーボードはなくなるかもしれないという見方も出ている。また、これは次世代Web OSスマートフォンを意味するものではないという。単にPalmが提供する選択肢が1つ増えるということのようだ。
うわさの世界ではこのほか、Boy Genius Reportがかなりぼやけた写真を掲載し、Palmの次のWeb OSスマートフォンだと称している。このデバイスは、デザインは「Palm Centro」に似ているが、明らかに新しいOSを搭載しているという。
じつはEngadget Mobileが、そのスマートフォンの鮮明な画像を見つけ出し、名称と仕様のリストまで掲載している。「Palm Eos」と呼ばれるこのデバイスは4バンドの携帯電話で、4Gバイトの保存容量、HSDPA対応、Bluetooth 2.1、2Mピクセルのカメラなどを備えるという。かなり薄く軽い製品のようで、サイズは4.3インチ(約111mm)×2.1インチ(約55mm)で厚さ0.4インチ(約10.6mm)、重さは3.5オンス(約100g)とある。EngadgetはこのEos(開発コード名「Castle」)について、AT&T契約縛りがあり、割り引き前の価格は349ドルになると考えているようだ。このEosが、当初契約付きの99ドルで提供されていた「Palm Centro」の後継機ということならば、349ドルという価格は間違いか、あるいはキャリアによってかなり値引きされることを切に願う。
どのうわさも詳細については希薄だが、Palm Preの小型版または「Palm Pre Centro」という考え方は、完全に見当外れというわけでもない。PalmはPreについて、デバイスファミリーの1台目にすぎないと述べていた。さらに、Palm Web OSの全体構想は、顧客のさまざまなニーズやライフスタイルに対応可能な柔軟性を提供するプラットフォームを作る、というものだった。それを考えれば、Palmが新しい形状要素を市場に持ち込むというのは筋が通っている。また、TechCrunchとPhoneDogが指摘しているように、PalmがAppleの先を行けるとすれば、まさにこの分野なのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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