今、マイクロブログ業界では、検索がTwitterのキラー機能の1つになったと騒がれており、実際、Twitterは検索機能をより前面に押し出し始めている。一部ユーザーの報告によると、Twitter.comの右隅のツールバーには、すでに検索ボックスと「Trends(会員の間で話題となっている人気急上昇中の言葉やトピックの)」リストへのアクセスが表示されているという。どうやらTwitterは、検索機能をテストしているか、あるいは徐々に展開を開始しているかのどちらかのようだ。
あいにく筆者はまだ同機能を利用していないため、自分で直接画面を見たり、試すことはできないが、ReadWriteWebの幸運な一部のブロガーはすでに新しい機能を利用し、スクリーンショットまで撮っている。
Twitterの検索重視路線は、Summizeを買収した時から始まった。Summizeは、Twitterの開発者API(アプリケーションプログラミングインターフェース)を使って開発された検索ツールで、Twitter Search機能の元になった。
興味深いことに、Twitterにはもう1つの狙いがある可能性がある。それは、ホームページのトラフィック促進だ。Twitterのヘビーユーザーの多くは、Twitterific、TweetDeck、Twhirlなどのサードパーティアプリケーション経由で同サービスにアクセスしている。しかし、従来のウェブ統計ではその事情は考慮されないため、Twitterのトラフィックや利用率があいまいになることがある。
Twitterのビジネスモデルはまだ発表されておらず、依然として謎に包まれたままだが、仮に同社が広告を展開し始めるつもりなら、会員が実際にTwitter.comサイトを使用する理由を増やすことは同社にとってプラスに働く。同サイトの機能の充実は、同社にとって当然の選択といえる。
しかし、これまで見てきたさまざまな事情を考慮すると、Twitterが広告を使ったビジネスモデルを採用するとは考えにくい。特に、厳しい市場環境の中、広告収入が減少している現状を考えればなおさらだ。むしろ、同社はさまざまな形でTwitterを利用したがっている企業向けに何らかの有料サービスを提供する可能性が高い。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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