米Yahooは米国時間3月5日、検索ツール「Inquisitor」のiPhone版を公開した。同社はこのところモバイル向けサービスの統合に取り組んでいるが、iPhone版Inquisitorは、Apple製ブラウザ「Safari」の検索ボックスに組み込まれるデスクトップ版とは異なり、スタンドアロンの検索アプリケーションになっている。
読者の中には、また1つ検索ツールが増えただけ、と思う向きもあるだろうが、iPhone版Inquisitorにはいくつか特長がある。その1つは、このアプリケーションが非常に高速だということだ。検索結果が表示されはじめてもiPhoneのプロセッサを占有してしまうこともなく、キーストロークの反応が鈍くなることはない。さらに重要なのは、起動後4秒足らずで検索語を入力できるようになることだ。筆者が試したところでは、音声サーチが可能なGoogleの検索アプリケーションよりも2秒早く、Safariで検索をいちから開始するよりも若干早かった。確かに大差があるわけではないが、急いで検索したいときには、この差は大いに助かる。
他のiPhone用検索アプリケーションとは大きく異なるもう1つの点は、Safariを起動しなくても組み込まれているWebkitブラウザで検索されたページを確認できることだ。GoogleのiPhone用検索アプリケーションにこの機能はなく、実に面倒だ。Safariで開いたページが目当てのものでなかった場合、Safariの検索ボックスから改めて検索し直すか(この場合再入力が必要)、Safariを終了して検索アプリケーションに戻らなければならない(更新情報:読者のCommenter46は、GoogleのiPhone用検索アプリケーションでも設定の隠しメニューから、同様の機能を設定できると指摘している)。
検索結果には、それぞれの概要とファビコンが表示される。よく知られているファビコンを持つサイトが検索された場合はすぐにわかり、そのページにすぐ移動することができる。ページのロード中に組み込みブラウザの下半分にサイトのタイトルと説明が表示されるのもうれしい。ページがロードされるのをじっと見つめているよりもましだ。
同アプリケーションはまた、標準的なウェブ検索結果に加え、リストの上部に関連するニュース記事も表示する。また、検索語の入力を始めると候補の検索結果が表示され、またこれらは検索リストの底部にも表示されるので、検索し直す場合に再入力する必要はない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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