米Yahooは米国時間2月17日、バルセロナで開催のGSMA Mobile World Congressにおいて、モバイルサービス分野の再編および改良点を発表した。
同社は3月末より、携帯電話向けのウェブスタートページの新たなテスト版の提供を開始するほか、さまざまなYahooのモバイルサービスを、1つのアプリケーションに統合した、スマートフォン向けの新アプリケーションのリリースを予定している。
Appleの「iPhone」および他のスマートフォン向けのアプリケーション上では、ウェブの検索、ウェブメールアカウントのチェック、ウィジェット化されたデータとの統合が図られている。3月末のリリースが予定されているiPhone用アプリケーションでは、これまで提供されていた「OneConnect」のトップページ上で、「OneSearch」および「OnePlace」サービスが同時に利用可能となる。
スマートフォンユーザーは、5月末にリリース予定の新アプリケーションで、音声検索や「Opera Mini」ブラウザとの統合という、さらなるメリットを楽しめる。
今回の発表は、これまで数年に渡り、携帯電話ユーザー向けには、あまり連携性の高くない、さまざまなタスクを実行できる複数のアプリケーションをリリースし、セグメント化を維持してきたYahooにとって、大きな転換点となる。たとえば、同社は、OneConnectのiPhone版をリリースしたものの、他のモバイルサービスに関しては、iPhone用アプリケーションがリリースされることはなかった。
同じく、他のスマートフォン上でも、ユーザーは利用可能な全サービスへとアクセスするために、複数の異なるアプリケーションをインストールしなければならなかった。しかしながら、3月より提供が開始されるバージョンでは、全サービスが、すべて1カ所に統合されている。
とはいえ、Googleの「Android」向けアプリケーションのみは、この提供対象予定から省かれている。この件に関して、Yahooからのコメントを入手できたと伝えるSearchEngineLandによれば、確かにAndroid用アプリケーションも開発中ではあるものの、おそらく他のスマートフォン向けアプリケーションのリリース後、2009年「後半に」リリースされる予定であるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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