KDDI、テレビ朝日、朝日新聞社の3社は12月15日、情報配信サービスの共同開発に合意したと発表した。
3社は第1弾として、au携帯電話のネットワーク上に、新聞やテレビ放送と連携した情報配信サービスを共同で開発する。提供開始時期は2009年夏を予定している。このサービスでは、朝日新聞およびテレビ朝日が提供する最新情報や番組関連コンテンツを、KDDIがau携帯電話に向けて一斉同時配信する。
提供する情報は2種類。1つはKDDIが現在「EZニュースフラッシュ」で使っている一斉配信技術を活用したもので、30分おきにニュースをテキストや写真、動画を使って配信する。もう1つは緊急地震情報の配信に使っているブロードキャストSMSという技術を利用するもので、重大ニュースなどの号外情報を24時間体制で配信する。
サービスは有料で、月額150円程度となる見込み。一部サービスは既存端末でも利用できるが、多くのサービスは新端末のみの対応となる。無料版も用意し、早期に有料会員1000万人を目指すとのことだ。
テレビ朝日と朝日新聞社は6月に提携を発表しており、今回の協業はその一環で2社からKDDIに持ちかけたとのこと。「固定通信も移動体通信も1社で手がけているKDDIであれば、クロスメディアの新たなプラットフォームを作るという今回の取り組みもスムーズにできると考えた」と、テレビ朝日常務取締役経営戦略室長の神山郁雄氏はKDDIをパートナーに選んだ理由を説明した。
今後はユーザーの興味や地域などに応じて、配信情報をカスタマイズする機能を開発予定だ。また、広告配信やEC事業の共同展開も視野に入れている。このプラットフォーム上で情報を配信するパートナーも募集する考えで、すでにTime WarnerとCNNのコンテンツを提供することで合意しているとした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力