新しいウェブサービス「Pastebud」を使うと、iPhoneユーザーはウェブブラウザ「Safari」から電子メールの文面へ、またウェブページ間で、カット&ペーストができるようになりそうだ。
iPhoneが18カ月前に登場して以来、カット&ペースト機能がないことに不満を抱いているユーザーは多い。7月に「iPhone 3G」が登場してもこの機能は含まれておらず、ユーザーは再び失望を味わった。
サードパーティがカット&ペースト機能をiPhoneに追加するアプリケーションを作成しようと試みてきたが、たいていは失敗だった。そうしたアプリケーションの1つ「OpenClip」は、2008年の早い段階で目標を達成しそうに思えたが、Appleは夏にリリースした「iPhone 2.1」ファームウェアアップデートでOpenClipを使えなくしてしまった。
Pastebudのウェブサイトはまだ開設されていないが、開発者たちはサービス内容のデモンストレーションをYouTubeに公開した。そしてPastebudは、これまで同様の機能を実現しようとした開発者たちが陥った落とし穴を、うまく回避したかもしれない。理由の一つは、Pastebudがウェブベースのサービスだということだ。つまりユーザーはソフトウェアをiPhoneにダウンロードする必要がない。また、PastebudもAppleの「App Store」を利用せずに済むということだ。
YouTubeに投稿されたデモンストレーションによると、Pastebudの機能はユーザーがウェブページや電子メール間を行き来できるブックマークを通じて実現される。ユーザーはテキストをハイライト表示し、コピーするためのボタンを押し、他のページに移動してペーストする、という手順だ。
Pastebudの難点はSafariブラウザおよび電子メールでしか使えないことだが、こうしたアプリケーションこそがカット&ペースト機能を最も必要としているので、大きな問題ではないだろう。
もちろん、このアプリケーションが本当に使いものになるかどうかを判断するのはまだ早い。公開されているのはYouTubeでのデモンストレーションだけだ。しかし、そこそこ使える程度だとしても、なんらかのカット&ペースト機能を熱望するiPhoneユーザーにとって、少なくともAppleが正式な解決策を提示するまで、不満を和らげる手立てにはなりそうだ。
この新サービスのニュースは、ガジェットブログGizmodoで最初に報道された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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