モバイルチャンネル
永井美智子(編集部)
2008/12/01 17:33
携帯電話3キャリアが公式メニューに採用したことで、利用が進んでいるモバイル検索。その現状やPC検索との違いについて、オーバーチュア パブリッシャーグループ ストラテジー&プラニング シニアマネージャーの知久俊明氏が、11月28日に東京都内で開催されたイベント「MCF Mobile Conference 2008(mobidec2008)」にて講演した。
知久氏によると、モバイルで検索されるキーワードは年々変化しているという。2005年ごろはアダルト関連のキーワードが多かったが、2007年にはキーワード数の上位に出てこなくなった。代わりに増えてきたのが芸能人や商品の名前で、このほか「短期 バイト」のような複数語による検索も増えている。
モバイルで検索される上位キーワードの推移これは、モバイル検索が一般層に広がった影響が大きいようだ。携帯電話の人口普及率は90%を超え、誰でも1台は持っているような時代になった。アイシェアの調査によれば、モバイルインターネットの利用歴が長いほど、インターネットをPCよりも携帯電話から利用する割合が多いといい、今後はますますPC並みにモバイルインターネットが利用されるようになるとオーバーチュアでは見ている。
ただし端末の特性上、PCとモバイルでは検索動向に違いがあるという。モバイルの場合、ニュースなどで取り上げられたキーワードに検索が集中する傾向にある。例えば「株価」というキーワードの場合、通常はPCに比べてモバイルでの検索が少ないものの、ある時期だけ検索数が跳ね上がった。調べてみたところ、日経平均株価が急に下がった時期と一致しており、株価の下がり方が落ち着くと検索数も減ったという。知久氏は「普段PCで株価を見ている人が、この時期は気になってモバイルでも株価を見たからではないか」と分析した。
PC検索(青)、モバイル検索(ピンク)でそれぞれ「株価」を検索した数。水色の線はPC検索の1週間平均、赤色の線はモバイル検索の1週間平均を示す。ある時期だけ、モバイルでの検索数が急増していることがわかる
日経平均の推移と照らし合わせてみると、日経平均(ピンク)が急に下がったときにだけ、モバイル検索(青)が増えているモバイル検索の今後について、知久氏はPC検索と同じようになっていくと予想する。現在は検索キーワードとして、例えば「JTB」などの具体名よりも「旅行」などの一般的な用語が多いが、これは「発展途上」(知久氏)の段階だ。今後はユーザーが目的を持って自社のサービスなどを検索してくれるようなブランディングがモバイルでも求められるだろうと話した。
オーバーチュアでは2009年初頭に、興味関心連動型広告「インタレストマッチ」をモバイル向けにも開始する方針だ。ユーザーの行動履歴を元に、その人が関心を持っている分野の広告を表示する。「モバイルではザッピング目的のユーザーが多いので、(サイトコンテンツに連動した広告を表示する)コンテンツマッチだけでなく、興味関心にあったものを表示するのが効果的ではないか」(知久氏)と自信を見せていた。
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