米大手モバイル広告会社AdMobが米国時間11月19日に発表した「AdMob Mobile Metrics Report」によると、Appleの「iPhone」が、同社の配信するモバイル広告へのリクエスト数で10月に初めてトップとなり、リクエスト全体の4.1%を占めたことがわかった。
iPhoneユーザーからのモバイル広告のリクエスト数は10月には2億3600万件に上昇し、9月に記録した1億300万件の2倍以上となった。全世界、全端末メーカーでみると、AdMobのモバイル広告に対するリクエスト総数は、9月に比べて13.8%増の58億件に拡大している。
AdMobはモバイル端末向けにバナーおよびテキスト広告を配信しており、上記の数字は、月次レポート「Mobile Metrics」の一環として同社が分析および集約したものだ。AdMobが提供する広告は、ユーザーが携帯電話端末で同社のクライアントのウェブサイトにアクセスしたときに表示される。広告主は、広告を表示させる端末の種類や地域を選ぶことができ、AdMobはその選択に応じ、提携先であるサイト運営者のモバイルサイトに広告を配信する。
モバイル広告は急成長を続けており、複数の調査会社が2011年までに市場の売り上げが年間190億ドルに達すると予測している。これは2007年の実績と比べて約30億ドル多い金額だ。
10月にiPhoneからのリクエスト件数が急増したのは、米国外のトラフィックが大幅に増えたことによるもので、これは広告リクエスト全体の37%を占めているとAdMobは報告している。そのうち、西ヨーロッパ地域からのiPhone経由の広告リクエストは17%、アジア地域からのリクエストは8%だった。
他社の携帯電話もiPhoneのすぐ後に続いており、Motorolaの「RAZR V3」はリクエスト数の3.4%、Nokiaの「N70」は3.2%、Motorolaの「Krzr K1c」は1.8%を占めた。
ただし、米国市場に限れば、iPhoneのリクエスト件数は第2位の6.9%で、1位は7.7%を獲得したRAZR V3だった。10月のiPhoneの広告リクエストのうち、米国市場の占める割合は62.8%だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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