ソフトバンク陣営、携帯電話向け放送技術にISCB-Tmmを採用--Media FLO陣営に打撃

永井美智子(編集部)2008年11月07日 15時42分

 ソフトバンク子会社のモバイルメディア企画は、携帯電話向けのマルチメディア放送技術にISDB-Tmmを採用すると発表した。これまではMedia FLOの商用化を目指しており、大きな方針変換となる。

 Media FLOとは米Qualcommが開発した企画で、国内ではKDDI陣営とソフトバンク陣営が採用する意向を示していた。モバイルメディア企画はMedia FLOに関する技術調査や、サービスの企画をする企業として2006年7月に設立された会社だ。

 一方のISDB-TmmはNTTドコモ陣営が採用する予定の規格。モバイルメディア企画では「ISDB-Tmm方式の放送技術は、ワンセグに採用され、対応端末の累積出荷台数が4000万台を超えるなど、日本において高い普及率を誇る。ワンセグと親和性が高いISDB-Tmmを採用し、さまざまな放送事業の検討を行うことで、携帯端末向けマルチメディア放送サービスの実現を目指す」とコメントしている。また、2009年にフィールド実験をする計画も明らかにしている。

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