売れ行き好調な「iPhone 3G」のおかげで予測を上回る四半期決算を発表したAppleは、世界第2位のスマートフォンメーカーに浮上した。
Canalysが米国時間11月6日に発表した市場シェアに関するデータによると、世界の経済情勢が悪化するなかでスマートフォン市場は力強く拡大し、2008年第3四半期の総出荷台数は前年同期比28%増の3990万台に達した。
Nokiaは38.9%のシェアを押さえ、2位に大きく水をあけて首位を守っている。しかしCanalysによると、現在Nokiaは機種の移行を進めており、新モデルを市場に投入し始めた段階にあることから出荷台数は微減し、前年同期に51.4%あった市場シェアが12.5ポイント下がったという。
第3四半期にスマートフォン市場に大旋風を巻き起こしたAppleは、出荷台数が690万台、市場シェアが17.3%で、Research In Motion(RIM)を抜いて第2位に躍り出た。RIMは、「BlackBerry」の出荷台数が前年同期比83%増となり、市場シェアも5ポイント近く伸ばして好調な第3四半期だった。
RIMは「Bold」や「Storm」、折りたたみ式の「Pearl」など、BlackBerryの新機種の発売を控えており、第2位に返り咲く態勢は万全とCanalysは分析している。Appleは市場に新規参入した企業であることから、第4四半期にも第3四半期並みのiPhone 3G出荷台数を達成できるかどうかは定かでない。
OS別にデータを見ても、似たような状況だ。Nokiaとの緊密な提携関係によりSymbianが首位の座を占め、Appleが第2位、RIMが第3位となっている。Symbianは第3四半期に、市場シェアをApple、RIM、Microsoftの3社に奪われた格好である。
Appleの躍進は目覚ましいが、Microsoftも第3四半期に「Windows Mobile」搭載スマートフォンの出荷台数が前年同期比で42%増加し、力強い伸びを見せた。しかしCanalysによれば、第3四半期はiPhonesの出荷台数が世界市場でのWindows Mobile搭載機の総出荷台数を上回った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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