ハッカーグループのiPhone Dev Teamによると、SIMロックを解除した「iPhone 3G」の実現に少し近づいたという。
Gizmodoが、iPhone Dev Teamが制作した動画を取り上げている。この動画は、AppleがiPhone 3Gで使用しているベースバンドプロセッサへアクセスしたことを示している。ベースバンドチップは、iPhone 3Gと携帯電話ネットワークとの接続を制御するものである。つまり、iPhone 3GをAppleが正式に指定したキャリアネットワーク以外のネットワークでも使用できるようにするダウンロード可能なソフトウェアが間もなくリリースされる可能性があることを意味する。
初代「iPhone」と、そのローンチパートナーだった通信事業者4社からiPhoneのSIMロックを解除しようとした人々の騒動を覚えている方もいるだろう。Appleは、(SIMロック解除の手段として)ベースバンドを悪用しづらくするために、iPhone 3Gには初代iPhoneとは違うベースバンドを搭載したらしく、iPhone 3GのSIMロック解除は初代iPhoneに比べ困難になった。iPhone 3Gを別のキャリアのネットワークで利用するためにSIMロック解除する手段としては、SIMカードに手を加える方法もあるが、iPhone Dev Teamが取り組んでいるのは、ユーザーがダウンロードしてインストールできるソフトウェアベースのSIMロック解除だ。
全世界でのiPhone 3Gの流通が大きく拡大していることを考慮すれば、SIMロック解除済みiPhone 3Gに対する需要はさほど高くない。しかし、まだiPhoneが流通していない国もあり、こうした国では、iPhone事業者の指定を受けたキャリアとは別のキャリアでiPhoneを利用したいと考える人も依然として存在する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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