「Android」が発表されてから1年も経たない現在、Googleは、同プロジェクトの根幹を成すソースコードの共有を開始し、オープンソースの携帯電話OSは、モバイルインターネットの世界に大きな変革をもたらそうとしている。
「Android Open Source Project」のサイト上には、Androidのソースコードはもちろんのこと、プロジェクトリスト、機能の詳細、同プロジェクトに参加する上で、果たすことができる役割や貢献方法などの情報が掲載されている。
Googleは、ソフトウェア構築を進めるプログラマーの開発チームや、携帯電話メーカーがAndroidを搭載する携帯電話の製造を行う上で、サポートを提供するプロフェッショナルサービス部門を用意している。しかしながら、T-Mobileから「G1」が市場へ投入される状況を迎えた現在、Googleは、同プロジェクトへの外部の協力者のエネルギーを結集させ、プロジェクトの拡大を狙っている。
Googleのモバイルプラットフォーム事業部バイスプレジデントであるRich Miner氏は、「もっと強力なオープンソースコミュニティーのスタート地点の整備が目指されている。これまでの約4年間、この分野こそ、Googleと当社のパートナー間で最大限の努力が払われてきた面である。このコードに取り組んでいる人々は数多く存在するものの、この勢いが一層強化されることになるだろう」と述べた。
オープンソースソフトウェアは、だれでも自由に利用、修正、再配布が可能であり、コードを有料化しているプロプライエタリなソフトウェア企業にとっての、強力なライバルとなってきた。オープンソースソフトウェアが、成功している企業の絶対的な基礎となる状況は珍しいが、より幅広い課題に取り組む上で、強力なツールとなっている。IBM、Oracle、さらにはAppleのような最先端のテクノロジ企業でさえ、この理由で、しばしばオープンソースプロジェクトをサポートしており、Androidも、こうしたカテゴリに位置している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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