「iPhone」の販売台数は本当に1000万台を突破したのだろうか?何人かのブロガーはそう言っている。だが、よく調べてみると、Appleが祝杯をあげるにはまだ少し時期尚早かもしれない。
Mac ObserverのフォーラムApple Finance Board(AFB)とInvestor Villageの掲示板AAPL Sanityが、iPhoneの在庫データを収集する共同プロジェクトを展開している。このプロジェクトは、「Google Docs」の表計算ツールを利用して、GSM、UMTS、iDENといったネットワーク上の携帯電話を識別するのに使われる端末固有の番号であるIMEI(International Mobile Equipment Identity)番号からiPhoneの推定生産台数を非公式に追跡している。
AFBがまとめたスプレッドシートによると、iPhoneの生産台数は919万680台となり、ZDNetのJason D. O'Grady氏は、「iPhone 3G」の販売台数は約760万台、iPhoneシリーズの合計販売台数はすでに1000万台を超えていると推測している。
だが、O'Grady氏らは、これらの数字は誤解を招く恐れがあると指摘している。
データ収集を行っているAFBとAAPL Sanityは、これらの数字は推定販売台数ではなく推定生産台数だと明示している。つまり、数字にはApple Storeの在庫や展示品、交換品など、売り上げと見なされないものも含まれているわけだ。
Appleがこの件について沈黙を守っているのはこのためかもしれない。だが、だからといって、iPhoneの売れ行きがよくないわけではない。それどころか、市場調査会社のNPD Groupは米国時間10月6日に、2008年夏にiPhone 3Gを購入した人の30%は、それまで使っていた携帯電話キャリアとの契約を解消して乗り換えていると発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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