KDDIは11月1日より、携帯電話とテレビをつなぐセットトップボックス(STB)「au BOX」を提供する。携帯電話でダウンロードした音楽を再生したり、家庭で録画した映像を携帯電話に転送できたりするほか、ブロードバンド回線につないで音楽や映画をダウンロードし、テレビと携帯電話の両方で視聴できる。
単体ではCD/DVDプレーヤーとして使えるほか、CDの楽曲を取り込んで携帯電話やソニーの携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」に転送できる。また、スピーカーを内蔵しており、携帯電話をつないで着うたフルなどを再生することも可能だ。家庭内にあるビデオカメラやビデオデッキを接続することで、保存していた映像を携帯電話に転送できる。
インターネットに接続すると、レーベルゲートがau携帯電話向けに提供している音楽配信サービス「mora for LISMO」や、KDDIが提供している動画配信サービス「LISMO Video Store」を利用可能だ。購入した楽曲や動画の料金は携帯電話の利用料金とまとめて支払う「まとめてau支払い」で決済できる。
このほか、搭載したOperaのインターネットブラウザを使ってテレビでウェブサイトを閲覧することも可能になる。
利用料金は月額315円。KDDI取締役執行役員常務コンシューマ事業統轄本部長の高橋誠氏は「月額315円という、コンテンツを1つ買うのと同じ価格で、パソコンがなくてもLISMOが使えるサービスだ」と胸を張る。
ターゲットは10〜30代の男女で、家にパソコンがない、もしくは個人用のパソコンを持っていない層だという。au BOXの利用者向けには、下り最大10MBpsのADSL接続サービス「ADSL one10」「au one net ADSLレギュラーコース10(e)」を1575円で提供し、au契約者の解約防止や、固定通信サービスの利用拡大を狙う。なお、利用目標数については明らかにしていない。
STBはMotorola製。「STBに関する世界的な過去の実績や技術面などを考えて選んだ」(KDDIコンシューマ事業統轄本部コンテンツ・メディア本部長の雨宮俊武氏)とのことだ。
au BOXにつないで利用できる端末はLISMO Music&Video対応機種のみ。利用期間が13カ月未満で解約した場合には、契約解除手数料5250円が必要になる。また、機器はレンタルとなる。
※お詫び:記事中、STBの製造メーカーをRoyal Philips Electronicsとしておりましたが、正しくはMotorolaでした。お詫びして訂正致します。
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