Appleが、iPhone分野において取り残してきたと思われる最大級の獲物といえば中国。Appleがその中国への進出に向けた交渉にいまだ揺れている。
世界最大の携帯電話ネットワークである中国移動(China Mobile)とAppleの交渉については以前に取り上げたが、IDG News Serviceによると、中国移動最高経営責任者(CEO)である王建宙氏は現地時間9月2日、「(AppleのCEO)Steve Jobs氏とわたしは、iPhoneができるだけ早く中国に進出することを望んでいる」と述べたという。しかし、中国移動とiPhone 3Gに関する合意は公式に発表されていない。
中国では多くのiPhoneが出回っているが、正規の手続きで入ってきたわけではない。約80万台のjailbreakされ、ロック解除されたiPhoneが中国で使用されていると言われている。このため、中国移動は、iPhoneの売上を分配するというAppleの方式に難色を示していた。競合のネットワークで使用される可能性があるのに、なぜわれわれのネットワークでiPhoneの売上を分配しなければならないのだろうか、ということだ。
しかし、iPhone 3Gの入手価格を引き下げている携帯電話事業者の補助金制度のため、この売上分配方式はほとんど機能していない。Appleと中国移動は、補助金の規模をめぐり交渉しているのかもしれない。そんな両社が年内に契約の方向で道筋を立てたにしても驚きではない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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