米国時間8月7日、Googleの「Android」ソフトウェアを搭載した携帯電話機について、発売遅延を予測させる新たな情報が伝えられた。
Androidを搭載した携帯電話のリリース時期は、Googleが当初見込んでいた「2008年後半」から「2008年第4四半期」になったとThe Wall Street Journalが数週間前に伝えたが、今回の報道はもう少し具体的だ。Barron's Tech Trader Dailyは、Global Equities ResearchのTrip Chowdhry氏の研究ノートを取り上げ、同氏の「情報筋」がHTCのAndroid搭載携帯電話機は2009年第1四半期まで遅れる模様だと述べている。
AndroidはLinuxベースの携帯電話機用ソフトウェア群で、オペレーティングシステム(OS)とブラウザなどのアプリケーションが含まれている。モバイルLinuxの世界を統一し、次に発展が期待されるコンピューティングの巨大未開地であるこの分野で優位に立つことを狙い、Googleは2007年にAndroid大々的に発表した。HTCは、Android搭載携帯電話機を発売する最初のメーカーのうちの1社として見られていた。
この7日の報道から、電話機にAndroidのロゴを表示するために必要なアプリケーションと機能の条件が決まったようだ。これはつい数カ月前まで宙に浮いたままだった。しかし、この記事によると、HTCは、必須機能を実装する上で、ある機種で「構造的問題」を抱えているとも伝えている。
この記事によると、Googleにとってのそのほかの問題は、ソフトウェア開発者が、Windows MobileやSymbian、BlackBerry、iPhoneなどの開発向け携帯電話ソフトウェアにかかりっきりであることだという。HTCは、Androidを搭載した携帯電話機をリリースする代わりにGoogleから「最低売上保証」を求めるほど、関心の薄さを懸念している。
Googleに電子メールで問い合わせているが、すぐには回答を得られなかった。
米国時間8月7日午後4時20分更新:Googleの関係者は、同社はうわさにはコメントしないと述べ、「われわれは最初のAndroidベースの端末を2008年中に提供するというスケジュールを維持している。携帯電話事業者や携帯電話機製造会社、開発者、消費者の間でAndroidプラットフォームを支持する勢いが大きくなり続けていることに大変興奮している」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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