CLON Labの携帯電話向けサービス「CLON」、人工知能が「話しかけてくる」サービスに

 CLON Labは7月29日、同社が運営するモバイル向けのコンテンツサービス「CLON(クロン)」の会話エージェント機能をバージョンアップし、シータバージョンとして提供を開始した。

 CLONは、ユーザーの分身となるキャラクター「クロン」を作成し、クロンとの対話を通してクロンの知性を進化させていくというモバイル向けのコミュニケーションサービスだ。

 今までの同サービスは、クロンの質問に対して一問一答形式で会話をすることが中心だったが、会話エージェント機能をバージョンアップしたことにより、クロンからも話したい話題を問いかけてくる仕組みとなった。

 CLON Labでは、シータバージョンの人工知能に、通常の形態素解析では対応できない未知の単語を推測して品詞分けする技術や、リアルタイムチャットに耐えうる高速係り受け解析技術などを搭載したとしている。さらに高速化を図り、トランザクションに左右されないスムーズな返答生成が可能になったとした。

 また、ブログウォッチャーの自然文章解析エンジンを改良し、クロンとの会話内容を解析し、類似文章を抽出するエンジンを開発した。これにより、クロンと会話するユーザーの中から、同内容の回答パターンをするユーザーを抽出し、会話パターンが似ているユーザーを紹介したり、ユーザーの嗜好性の把握のための要素抽出をしたりできる。

 さらに、同じくブログウォッチャーの自然文章解析エンジンを改良し、CGM生成エンジンを開発した。ユーザーがクロンと会話したり情報を閲覧したりするなど、サイト内のアクションから行動履歴を学習し、クロンが自動的に日記を書く仕組みとなった。

 CLON Labでは、2008年末でのCLON利用者数200万人を目指している。

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