英国でiPhone 3Gのオンライン予約注文システムがアクセス殺到で閉鎖を余儀なくされたことを考えると、(週末にiPhone 3Gの発売を控える)Apple、O2、そして米国のAT&Tにとって今週末は長い週末となりそうだ。
英国でiPhoneを取り扱う通信事業者O2は、Appleの新型iPhoneの発売予定日である現地時間7月11日に注文の殺到が予想されることから、予約注文を受け付けることにより、注文の殺到を回避しようとした。O2は7日朝に既存のiPhoneユーザーにテキストメッセージを送り、iPhone 3Gへのアップグレードが可能であることを知らせた。しかし、それが原因で7日にO2のウェブサイトにアクセスが殺到し、O2は開始わずか数分後にアップグレードプロセスの中止を余儀なくされた、とThe Registerは報じている。O2はさらに、新規顧客向けの予約注文システムも閉鎖せざるを得なかった。
O2は、新型iPhoneが11日朝に配送され、顧客はこれを自宅でアクティベートできると、先のメッセージで述べていたようだ。しかし、同じく11日朝に発売される米国では、店内でアクティベートさせる方針が徹底されていると見られる。この両国の違いは興味深い。米国では、iPhone 3Gの契約に要する時間がAT&Tの新規顧客か既存顧客かによって異なり、場合によっては何分もかかる。これに対し、2007年に発売された初期版iPhoneの場合は、契約にほとんど時間がかからなかった。
しかし、多少時間がかかるとしても、英国におけるiPhone 3Gに対する需要は高い。これはAppleにはありがたいことだ。欧州では初期版iPhoneに対する需要が米国ほど高くなかった。3Gネットワークへの不対応とGPSチップの不搭載が欧州での普及を妨げた原因と考えられているが、次世代モデルではこれらの問題はすべて解消されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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