われわれは6月第1週にNVIDIAのCEO、Jen-Hsun Huang氏にインタビューを行い、モバイルプロセッサとその市場の進歩について語ってもらったが、Huang氏は、iPhoneのプロセッサ供給元だと広く思われているSamsungは、単にチップを「ファブ(製造)している」だけだと強調した。Huang氏の見るところ、iPhone、そしておそらくは9日に発表された「iPhone 3G」でも、使用されているARMアーキテクチャプロセッサの設計で中心的な役割を果たしているのはAppleで、Samsungは工場を提供しているだけだという。同様に、P.A. Semiの技術者も、設計はすべてApple社内で行ってもらい、計画に他のいかなるモバイルプロセッサメーカーを加わらせることなく、デザインを工場に持って行って製造するという運びになるはずだ、とHuang氏は述べている。
ARM命令セットのライセンス提供を受けている企業は、チップの導入先をスマートフォンからよりパワフルなモバイルコンピュータへとシフトさせるに従って、Intelと直接競合するケースがますます増えている。一方のIntelは、自社のパソコン向けプロセッサのノウハウをモバイル環境にも活かそうとしている。この1年ほどの間、Appleが四半期ごとにIntelに出しているMac用プロセッサの注文書にいつの日かモバイル機器用プロセッサも加えるのではないかとの憶測が、かなり頻繁に飛び交っていたが、P.A. Semiを買収したことで、Appleは自分たちだけでことを進める用意を整えたように思える。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡