ディー・エヌ・エー(DeNA)は5月16日、「モバゲータウン」などで利用している、携帯電話向けウェブアプリケーションのフレームワークをオープンソースとして公開した。オープンソースの成果物を配布するサイト「SourceForge.JP」にて公開している。
このフレームワークは「MobaSiF(Moba/Mobile Simple Framework)」と名づけられている。DeNA取締役で、モバゲータウンなどを開発した川崎修平氏が手がけたものだ。
MobaSiFには携帯電話向けサービスで共通に使えるモジュールが組み込まれている。具体的にはNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの3キャリアに対応した絵文字変換機能や、ユーザーの利用キャリア、利用機種の判別機能がある。テンプレートエンジンも搭載しており、1つのコードで3キャリアに対応したサービスが構築できるという。携帯電話向けのメール配信機能についても、近日中に追加する予定とのことだ。
同社が計測したところ、MobaSiFを使ってモバゲータウンの日記を10件表示させた場合、Perl向けテンプレートエンジン「Template Toolkit」を使った場合よりも22倍ほど高速化できたという。また、絵文字の変換においては、「Encode::JP::Mobile」というモジュールを使った場合よりも約3倍高速化できたとのことだ。
対応環境はサーバ側がLinux、Perl 5.8.0以上、Apache、FastCGIもしくはmod_perl、MySQL。携帯電話については、ドコモのFOMA、auのCDMA 1X WIN、ソフトバンクモバイルの3GC端末のみ対応する。
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