上海発--Intelは、ユーザーが携帯機器と外部機器を組み合わせて使用することができ、またカメラやGPSなど、機器自体に組み込まれている多くのセンサを有効活用することを目指した新しいイニシアチブに同社の技術者を取り組ませている。
この「Carry Small Live Large」計画は、やがて来る技術トレンドに対する同社の「4つまたは5つの大きな賭け」の1つであり、エンジニアらは携帯機器で有効な応用法を機器自体のフォームファクタに依存せずに使用する新しい方法に取り組んでいる。
「機器は多くの外部電子機器と接近している。(中略)しかし、これらの機器はあまり互いに通信したり相互作用したりしない。(携帯電話の)非常に限られた能力はユーザーがやりたいことに実際にはうまく適合していない」とIntelのCommunications Technology Labでディレクターを務めるKevin Kahn氏は述べた。
当地で開催されているIntel Developer Forumで現地時間4月1日に講演したKahn氏によると、携帯機器はその周囲にある機器を活用するべきであり、例えば、プロジェクタから飛行機の座席の背後についている画面に至るまで、より適切なディスプレイが通信範囲内にあるときにはそれを検出できるようにするべきであるという。
Intelの研究所のエンジニアらはリモートグラフィックスレンダリングやフレームバッファ圧縮など、ディスプレイと携帯機器との間の通信を可能にするさまざまな方法を実験している。「それらは相補的なアプローチだ」とKahn氏は言い添えた。
研究者らはまた、最終的にあらゆる無線コンポーネントを単一のエレメントに組み合わせて、機器内部でシリコンが占めるスペースを削減し、携帯機器のフォームファクタを縮小することを見据えて、マルチ無線機器(GPS、3G、2G、Wi-Fi、WiMax、Bluetooth、UWBやその他のあらゆる無線規格に接続できる携帯電話)のアーキテクチャの課題にも取り組んでいる。
しかし、これを商業的に実用化するには、32ナノメートルのアーキテクチャが必要になるが、Intelによると32ナノメートルのアーキテクチャの生産が開始されるのは2009年であるという。
「Carry Small Live Large」計画は、携帯機器に搭載されるさまざまなセンサによって生成されるデータを活用する方法も見据えている。Kahn氏によると、最も古い携帯センサの1つであるカメラにはいくつかのすばらしい可能性が秘められているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス