富士キメラ総研は2月、「2008ワイヤレスブロードバンド市場の現状と将来展 望」をまとめたと発表した。
発表によると、携帯電話定額制データ通信サービス市場は2004年8月にKDDIが 「ダブル定額」を開始以降、契約者数は2006年の2498万件から2012年には5700万件に 順調に拡大すると予測している。タイプ別にみると、音声端末向けが大半を占め、市 場別にみるとコンシューマ市場が圧倒的となっている。
また、モニターアンケート調査によると、外出先で携帯電話端末/PHS端末から 利用しているコンテンツ/アプリケーションサービスの利用率は「検索サービス (44.0%)」が最も多く、次いで「交通情報・ナビゲーション(38.1%)」となって いる。一方、「電子書籍(5.5%)」や「映像配信サービス(4.9%)」、「映像共有 サービス(4.6%)」など大容量通信が必要なサービスについては利用率が低くなっ ている。さらに「映像配信サービス」を利用するユーザーの31.8%が通信料金に不満 と回答、利用率が低いコンテンツを利用するユーザーは利用料金および通信利用金に 対する不満率が高いことが分かった。
調査はインフラサービス市場、インフラサービス向け機器市場、インフラサー ビス向け端末市場、ワイヤレス対応モバイル市場の計18品目を対象にしたほか、企業 事例やユーザーアンケートを実施したもの。
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