携帯電話向け画像変換ソフト「snap」などを開発するアイ・ブロードキャストは4月、営業体制を強化する。従来のライセンス販売型とASP型に加え、新たにSaaS型を商品ラインナップに追加。大規模サイトや小規模サイトの中間に位置する需要を開拓することで、売り上げ拡大を目指す。
SaaS型商品は4月1日から売り出す。比較的高額となるライセンス販売を利用できるだけの予算はないが、保有コンテンツをあずけずに自社サーバでカスタマイズや既存ソフトとの連携などをしたいという潜在顧客を開拓できると見ている。月間数万円からという比較的低価格の料金体系で提案すると見られる。
アイ・ブロードキャストはこれまで、ヤフーやKDDIなど大手企業に向けたライセンス販売が主力。ASPとの中間に位置するSaaSがターゲットとする市場は「最もボリュームのあるゾーン」(アイ・ブロードキャスト社長の上田拓右氏)としており、今後の売り上げ拡大および顧客数増加に大きく寄与すると見ている。
このほど開発したフラッシュベースのリッチサイトに自動変換できる「snap FL」も加わったことで、画像・動画変換の製品群は一通りそろったと判断。導入企業の幅広い需要に対応できる商品ラインナップも整うため、国内販売はもちろん、今後は海外展開(米国は伊藤忠商事と共同展開中)をさらに積極展開していく方針だ。
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