Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアリサーチと共同調査のもと、モバイル動画やワンセグに関する調査を行った。
これまで、第2回モバイル動画に関する調査(上)と第2回モバイル動画に関する調査(下)の2回にわたりモバイルでのモバイル動画に関する利用実態を明らかにしてきた。2回の調査からは、モバイル動画の普及は進んでいるものの、検索結果に対するユーザーの不満も存在している事がわかった。 今回の特別編では、モバイル動画の利用状況や視聴ジャンルなどについて男女の違いに焦点を当てていく。
≪調査結果サマリー≫
調査対象は、15歳〜49歳のモバイルユーザー345人。 男女比は、男:173人、女:172人の割り付けを行った。 キャリア比は、Docomo:51.3% EZweb:35.1% Softbank:13.6% 年齢比は、10代:19.1%、20代:29.3%、30代:34.8%、40代:16.8%とした。
まずは、モバイル動画の利用状況を男女別に見ると、利用者(「頻繁に利用する」と「たまに利用する/利用したことがある」の合計)は男性が53.6%であるのに対し、女性は61.6%と視聴経験が高い事がわかる。 また、「頻繁に利用する」と回答した割合も男性11.6%、女性15.15%と、ここでも女性の方が高い割合となっている。
一方、ワンセグの利用状況については、モバイル動画とは異なる傾向が見てとれる。モバイル動画では、男性よりも女性の利用が多かったが、ワンセグの利用率は男性で39.9%、女性で32.5%となり7ポイント以上男性の方が上回っている事がわかった。 また、「非常に頻繁に利用する」と回答したユーザーのみを見ても、女性の5.8%に対して男性は12.7%と大きく上回っている(逆を言えば、「たまに利用する/利用したことがある」の割合はあまりかわらない)。
続いて、モバイル動画の視聴経験者199人における男女別の視聴ジャンルを比較した。その結果、男性はドラマやニュース、女性は音楽や映画の利用が比較的多い事がわかった。
男女間で視聴率に差異がないジャンルは、「スポーツ」や「商品紹介」、そして「教育」など一部のジャンルに限られており、男女におけるモバイル動画の視聴傾向は大きく異なる事が伺える。 特に、「音楽」における両者間のギャップは最も大きく、両者の利用率には20ポイント近くの開きがある。
最後に、モバイル動画の探し方を男女別に見ると、「検索エンジンを利用して」は男女間での差は他の回答と比べて少なく、共に30%以上の回答が集まっている。やはり、男女問わず検索エンジンはモバイル動画への導線として非常に重要な要素である事がわかる。
動画の探し方として両者に大きな違いが見受けられたのは、「キャリアの公式メニュー」と「モバイル広告から」である。 「キャリアの公式メニュー」では男性が13.3%、女性が20.9%と、女性が7.6ポイント男性を上回っている。また、「モバイル広告から」においても、男性が5.2%、女性が12.2%と女性が7.0%上回っている。 逆に男性の回答が多かったものとしては、「友達や友人の紹介」が挙げられる。
第2回モバイル動画に関する調査(下)では、モバイルSEOをしっかりと行う、場合によってはリスティング広告をうまく活用する事がモバイル動画成功の鍵であると述べた。
今回の調査では男女間の違い、特に視聴ジャンルにおいては両者に大きな傾向の違いがある事が明らかとなっており、この傾向は同性であっても年代や地域などによってさまざまな違いが生じると考えられる。
まだ未成熟な市場だけに、今後この市場に大きな変化が生じる可能性は十分にある。Webマーケティングガイドでは、引き続きモバイル動画業界に関する消費者調査を行っていきたいと思う。
本調査はモバイルインターネットリサーチを使ったものです。 あくまでも指標や参考データとしてご活用下さい。 業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。 より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
調査対象 :15歳〜49歳のモバイルユーザー345人
調査期間 :2008年1月25日〜2008年1月28日
調査方法 :モバイルリサーチ
調査機関 :ネットエイジア
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