Appleの「iPhone」を狙った最初のトロイの木馬が米国時間1月5日報告されたが、これは実際の脅威というより悪ふざけに近いものだったため、既に収束している。だが、ユーザーは新しい「1.1.3 Firmware」にアップグレードする前にインストールする必要があるかのように装った「iPhone firmware 1.1.3 prep」という名前のパッケージに注意する必要がある。「重要なシステムアップデート」として送られてくるこのコードは、少々迷惑なことをしてくれる。複数の情報筋によると、このトロイの木馬がインストールされると、スクリーン上に「shoes」という言葉が表示されるという。
このトロイの木馬はさらに「Erica's Utilities」「Launcher」「Doom」「OpenSSH」といった複数の正常なアプリケーションを上書きしてしまう。つまり、このトロイの木馬をアンインストールしても、その後これらのアプリケーションを再インストールする必要があるということだ。これは、プログラミング上の問題によるものと思われる。
このトロイの木馬のホストサイトはすべて閉鎖されたため、現段階でiPhoneユーザーへのリスクはほとんどないものと思われる。
アンチウイルスベンダーのF-Secureは、自社のブログで「今回のトロイの木馬は11才の子どもがXMLファイルをいじって作成したものだったが、次はより高いスキルを持った人物が特定のターゲットを狙ってくるかもしれない」と結んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス