Palmは米国時間12月18日、予想通りに、売上高および損益の厳しい悪化を報告した。しかしながら、Palmの経営陣は、スマートフォン「Centro」の需要が、キャリアパートナーへの供給能力を上回るほど高いことも明らかにしている。
Palmの2008会計年度第2四半期(2007年9-11月期)の業績が悪い内容に終わるということは、すでに周知のことでもあった。実際、Palmは売り上げの落ち込みを受けて、12月には従業員の解雇へと踏み切っている。Palmは、軟調な決算を正式に報告した。同社が発表したのは前年同期比11%減となる3億4960万ドルの売上高、960万ドル(1株当たり9セント)の損失である。
Palmの最高経営責任者(CEO)であるEd Colligan氏は、2008年第2四半期中に認証にこぎつけられなかった製品とは、ちょうど今週からVerizonが発売した「Treo 755p」だったことを明らかにした。Palmの最高財務責任者(CFO)であるAndy Brown氏は、Treo 755pの発売が11月中には難しいということが明らかになるまでは、2008会計年度第2四半期の売り上げが、前年同期と同じレベルに推移していたとも述べている。
とはいえ、同四半期中の、かなり明るい材料もあった。Colligan氏によれば、Centroは、小売販売業者ではなく、実際に顧客の手で購入された携帯電話を意味する「販売目的の」出荷台数ベースで、最高数を記録したという。99ドルのCentroはSprintから販売されており、Palmにとっては、需要についていくのが難しい状況になってきている。
残念なことに、これはPalmにとって、業績回復の前に、まださらなる悪化をたどらざるを得ないことも意味する。Colligan氏は、Centroの出荷台数増加を見込んではいるが、Palmは 、Sprintへの出荷能力に影響を及ぼしているコンポーネントの不足についても懸念している。こうした現状を受けて、Palmは2008会計年度第3四半期(2007年12月-2008年2月期)の目標売上高を、Thomson Oneが集計した財務アナリストの予測を4300万ドル下回る3億1500万ドルと見積もっている。
Colligan氏は、Elevation PartnersがPalmの筆頭株主になって以来、Jon Rubinstein氏が取締役会長として、短期間でPalmに「重大な影響」を及ぼしてきたと評価している。Palmは「世界に通用する品質」のスマートフォン開発に注力しており、「デザインとイノベーションの分野で再び先頭に立つ」ことを望んでいると、Colligan氏は語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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