この1週間、米国第2位の携帯電話通信事業者、Verizon Wirelessに興味深い動きが相次いで見られた。まず、同社は米国時間11月27日、SIMロック解除された携帯電話機やサードパーティー製のアプリケーションについて、自社のCDMAネットワークで対応を開始すると発表した。また、12月3日には、同社の最高経営責任者(CEO)Lowell McAdam氏が、Googleの新しい携帯電話プラットフォーム「Android」をサポートする可能性に言及している。McAdam氏はBusinessWeekの取材に対し、「われわれは、Androidの利用を計画中だ。Androidはわれわれの行っていることを実現可能にする存在だ」と語ったのだ。
Androidを利用した携帯電話機をVerizon Wirelessがいつ発売するのか、あるいは本当に発売するのかという点について、McAdam氏は明らかにしなかった。また、電子メールで回答を寄せた同社の広報担当者も、詳しい説明を拒んでいる。同社の広報担当、Nancy Stark氏は「たしかに、開発コミュニティーの一部が、オープンアクセスなデバイスや開発中のアプリケーションにAndroidを活用するだろうと、われわれは予測している」と述べた上で、「Verizon Wirelessの提供するデバイスにAndroidを使用するかどうかはまだ決めていない」と語っている。さらにStark氏は、Googleの主催する「Open Handset Alliance」(OHA)に同社が参加するかどうかもまだ決まっていないと述べた。OHAは、Androidプラットフォームの開発を行うアライアンスだ。Sprint NextelとT-Mobile USAはOHAの創設メンバーだが、どちらもAndroidを利用したデバイスを発売する時期を明確にしていない。
相次いで行われた2つの発表は、Verizon Wirelessの姿勢が明らかに変化していることを示すものだ。同社は長年にわたり、最も厳格な通信事業者との定評を得てきた。これまではロック解除された携帯電話を自社ネットワーク内で使用することを認めないばかりか、Bluetoothの使用を制限し、サードパーティー製アプリケーションも禁止していた。また、同社の携帯電話機には、直感的な操作がしづらく、古めかしいメニュー式インターフェースの搭載が義務付けられていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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