ヤフーは10月22日、携帯電話向けの検索サービスを強化する意向を明らかにした。ユーザーの嗜好や行動履歴から最適な検索結果を表示する「パーソナライズド検索」を2008年度中に実装する。また、10月22日からは一部の検索結果において、サイトへのリンクだけでなく求められている情報をそのまま掲載するサービスを開始する。
ヤフーはモバイル検索サービスにおいて、ユーザーが求めている情報を一目で得られるようにするというコンセプトを掲げ、これを「oneSearch」と呼んだ。具体的には、ユーザーの属性や検索履歴、行動履歴、利用する時間帯やエリアなどの情報をもとにユーザーが求める情報を推測し、検索結果の表示順位に反映する計画だ。
10月22日からはその第一弾として、ソフトバンクモバイルのポータルサイト「Yahoo!ケータイ」において検索結果の画面を変更した。地図やレシピなどが検索された場合には、検索結果の一番上に地図やレシピなどを表示するようにしている。対象となるのは画像情報、地域情報、交通情報、エンターテインメント情報の4つだが、順次拡大していく考え。また、当初はソフトバンクモバイル向けのみの提供だが、今後はNTTドコモやau向けにも提供していく。
このほか、Yahoo!知恵袋やサイトの検索結果をカテゴリ別に表示する機能も備えた。「検索結果を単に羅列するのではなく、カテゴリごとにまとめてわかりやすく表示することで、探している情報を一目で見つけられるようにする」(ヤフー)という。
携帯電話は画面がPCに比べて小さいことから、ユーザーがより簡単に求める情報を手に入れられる方法が求められている。ライバルのグーグルも19日にモバイルサイトのリニューアルをしたばかり。また、米国では3月からパーソナライズド検索を開始しており、日本でも展開する予定としている。
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