Symbianは米国時間10月16日、同社のモバイルプラットフォームを強化する技術を発表した。これには、種類の違うインターネット接続間をシームレスに切り替えることが可能になる技術などが含まれている。
FreeWayは、Super 3GやWiMAXなど現在および将来の広帯域データ処理技術に対応するための新しいネットワークアーキテクチャで、Symbianのバージョン9.5から標準となる。同社の最高経営責任者(CEO)であるNigel Clifford氏によると、これにより「遅延やジッターの少ないきわめて明瞭なVoIP」が実現できるという。
Clifford氏はロンドンで開催されているSymbian Smartphone Showで、「家庭のブロードバンドに匹敵する接続をポケットに入れて持ち運べるようにする」と述べた。同社のプロダクトエリアマネジメント担当ディレクターであるTony Newpower氏は、実装の容易さは携帯電話事業者と電話機メーカーが最終的に判断することになるが、FreeWayはユーザーに将来的なコスト削減と接続効率の向上を提供することになるだろうと述べた。
同氏によると、たとえば、コーヒーショップで店のWi-Fiを介してダウンロードを始め、移動中はHSDPAに引き継ぎ、帰宅したら自宅のWi-Fiで完了するといったことが可能になるだろうという。データ通信料金が高額になることを避けるためにこうしたローミングには、接続の切り替えを利用者に通知する必要がある。この点については選択できると述べた。
FreeWayはまた、アプリケーションの開発者にとっても、接続の種類によってアプリケーションを書き換える必要がないため、互換の範囲が広がるだろう、とNewpower氏は付け加える。
FreeWayのチーフアーキテクトであるViki Turner氏は、「新しいことは、スタックに(2つではなく)3つのプレーンがあることだ。データプレーンと制御プレーン、そして新たに導入した管理プレーンである」と述べる。
同氏がCNET News.comの姉妹サイトZDNet UKに対し、この技術は、日本の事業者が数年以内に実用化しようとしている100Mbpsの接続など、高速広帯域モバイル接続に対応することになるだろう、と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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