これは決して機密にされていたことではないが、PalmとSprintは米国時間9月27日、ニューヨークで開催されているDigital Lifeイベントで、「Palm Centro」の全容を明らかにした。Palm CentroはPalm初のTreo以外のスマートフォンで、同社のスマートフォンの中では最小、最軽量である。Palmはこの製品で、携帯電話からスマートフォンへの乗り換えを検討している新たな顧客層を呼び込みたい考えだ。サイズは、長さ4.2インチ(約10.7cm)、幅2.1インチ(約5.4cm)、厚さ0.7インチ(約1.9cm)で、重さは4.2オンス(約119g)。Centroには他にも形状的に携帯電話に似ている点があるが、それでもQWERTYキーボードや、表示色6万5000色、解像度320x320ピクセルのタッチスクリーンを搭載する。またCentroは、Treoの全機能に加え、他のいくつかの機能を備えている。
メッセージングオプションも豊富だ。VersaMail、Microsoft Direct Push Technology互換機能に加え、Gmail、AOL、Yahooのアカウントもサポートし、さらにスレッド型のテキストメッセージング機能も備える。また、「Treo 755p」と同様に、SprintはYahoo、AIM、Windows Liveのインスタントメッセージ(IM)クライアントもサポートする。これはわれわれユーザーにとってはありがたい。またSprintのEVDOネットワークに対応しており、高速なウェブブラウジングが可能。CentroからSprint TV、YouTube、Yelp、MySpaceにもアクセスできる。Centroはまた、Bluetooth 1.2に準拠しており、同規格対応のハンドフリーキットや無線ハンドセットの利用やダイヤルアップネットワーキングが可能だ。ただしWi-Fiには対応していない。マルチメディア機能としては、2倍デジタルズームとビデオ撮影機能を搭載した1.3メガピクセルカメラを搭載する。また、同機は初めてオーディオプレイヤーソフトウェア「Pocket Tunes Deluxe」(Standard版ではなく)を搭載しているため、デジタル著作権管理 (DRM) で保護されている楽曲も聴くことができる。現在は、CentroからSprintが提供する音楽ダウンロードサービスSprint Music Storeは利用できないが、将来は利用可能になるだろう。その他の主な機能としては、ユーザーがアクセス可能な64Mバイトのストレージ、microSD拡張スロット(最大4Gバイトのカードが利用可能)、Documents to Go Professional 10、Google Mobile Maps、Palm OS 5.4.9などが挙げられる。
Sprintは向こう90日間、Palm Centroの独占販売を行う。色はオニキスブラックとルビーレッドの2色で、10月中旬に発売予定。価格は、2年契約で値引き後の価格が99.99ドル。またSprint Power Vision Packの価格は月額15ドルから。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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