中国の深セン航空は、自社の航空機に通信サービスを導入する。このサービスで搭乗客は飛行中に、機内で携帯電話での通話や電子メール、SMSメッセージの送受信が可能となる。
深セン航空は、2009年半ばまでに同社が所有するAirbus A320とBoeing 737全機に、OnAirのサービスを導入することを計画している。深セン航空はまた、2008年8月に開催される北京オリンピックに向け、3台の「デモ」機も用意する予定。
OnAirによると、深セン航空は、OnAirのサービスを提供するための装置を既存航空機に取り付け、さらに新たに製造される航空機には製造ラインの段階で取り付けるという。このサービスは、スマートフォンや携帯電話を所有する乗客をターゲットにしている。
OnAirとの間で、所有する全航空機に同社のサービスを導入する契約を締結した航空会社は深セン航空で3社目となる。格安航空会社Ryanairが2006年夏に航空会社として初めてOnAirと契約を結び、次いでAirAsiaが2007月6月に契約を締結した。OnAirの広報担当者によると、Ryanairは2007年末までに機内通信サービスを開始する予定で、AirAsiaは2009年はじめに開始予定だという。
また、現在Air France、英BMI、TAP Portugalの3社が、所有航空機の中の1機でOnAirのサービスを検証している。
OnAirの最高経営責任者(CEO)であるBenoit Debains氏は、「中国は、重要かつ急成長を遂げている航空市場だ。その中国の航空会社に、高水準の乗客サービスと売り上げ増加をもたらす革新的なサービスを提供できることを誇りに思う」と語った。OnAirは、航空機メーカーのAirbusと航空機関連のアプリケーション開発を手がけるSITAとの合弁会社だ。
深セン航空は、国内線と、日本、韓国、マレーシア、ベトナムへの国際線を合わせて130以上の路線を運営している。2006年の同社の総乗客数は700万人を超えた。
OnAirの機載装置は、機内メールサービスのパイオニアである米Tenzingの技術を内蔵する。また、衛星通信サービスは国際衛星通信事業者INMARSATが提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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