数人の研究者が、携帯電話を10分でも利用するとガンに関連する影響を脳に与える可能性があるという調査を発表した。現地時間8月30日付けのThe Daily Mailが報じている。
記事によると、イスラエルのワイツマン科学研究所が発表した調査で、たとえ低レベルのものでも携帯電話が発する電波に脳がさらされた場合、脳細胞の分裂を妨げる可能性があることが分かったという。
だが研究者は、携帯電話の発する電波とガンとの間に明確な関連性があることを裏付ける決定的証拠を見出したわけではない。ある特定の細胞が携帯電話の電波に反応することを示唆しているだけだ。The Daily Mailの記事で、健康専門家は、携帯電話利用の影響により「ガンにつながる可能性は低い」とコメントしている。
携帯電話がガンを引き起こす可能性があるとする調査が出たのは、これがはじめてではない。2006年には、米食品医薬品局が携帯電話の安全性について、スウェーデン国立研究所が行った調査結果に基づきレビューすると述べている。スウェーデン国立研究所の調査は脳腫瘍のリスクに関する懸念を高めたもので、研究者は、携帯電話をよく利用する人のガン性の腫瘍が大きくなる危険性を見つけ出した。
さまざまな調査があるが、どうやら、発ガンのリスクを減らすという点で心配が増えることになりそうだ。すでに発ガンのリスクがあるものとして、プラスティックボトルの再利用、プラスティック容器を利用して食品を電子レンジで温めること、発汗抑制剤を使ったデオドラントの利用などが指摘されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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