マイネット・ジャパンが運営する携帯電話専用のブログサービス「デコブロ」が8月20日より、iモードの公式サイトになった。同社によれば、携帯電話向けのブログサービスとしては初のiモード公式サイトという。
ドコモでは公式サイトに対して外部サイトへのリンクを禁じている。これはリンク先の安全性が担保できないという理由によるものだ。デコブロではこれまでURLを記載すると自動的にリンクがはられるようにしていたが、公式化に伴い、ドコモ端末からアクセスした場合はリンクタグを無効化してhttp://●●という文字列が並ぶようにした。
iモード公式サイトにした狙いについて、マイネット・ジャパン取締役の橋詰大造氏は「(iメニューに掲載されるという)集客力とブランド」を挙げる。ディー・エヌ・エーのモバゲータウンの成功で公式サイトでなくてもビジネスは可能という風潮ができつつあるが、「デコブロのように規模が小さく集客力の弱いサイトにとって公式化は魅力」(同氏)と話す。
公式サイトになるもう1つの利点は、ドコモの課金システムが利用できる点だ。通信料と合わせてサイト利用料が請求されるため、自社で課金システムを用意する必要がなく、ユーザーにとっても利便性が高い。具体的なサービスは現在検討中というが、ブログのオプション機能や特別なデザインを有料で提供することなどを考えているという。
デコブロは6月に開始した無料のブログサービスで、記事ごとにテンプレートを変えたり、フィーリングと呼ぶ感情アイコンをコメントのように送れたりする点が特徴。ドコモのほかauにも対応している。au端末からアクセスした場合は外部リンクは有効となり、リンク先のサイトにアクセスできるようにしている。
デコブロの利用者数は現在約3000人。公式化によりユーザー数を伸ばし、モバイルインターネットユーザーにとってのデファクトスタンダードを目指すとしている。
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