Synchronossと呼ばれる企業のウェブサイトによると、iPhoneのアクティベーショントランザクションの処理に同社のソフトウェアが使用されたという。同社のサーバからiPhoneの所有者宛てにアクティベーションプロセスに関する最新情報が書かれたメールが送信された。この点について同社にメールで問い合わせたが、即座の返答は得られなかった。
よくあった問題は、アカウントに関するトラブルのようだ。Siegel氏によると、AT&Tの既存顧客が、何らかの企業向け割引サービス(たとえそれがほんの2〜3ドル程度の割り引きであっても)の適用を受ける既存アカウントを(iPhoneに)移転させようとすることがこの問題の原因だという。AppleとAT&Tの両社は顧客に対し、iPhoneの発売前に企業向けアカウントは使用できないと事前に警告していたものの、アクティベーションプロセスの実行は可能になっていた。だが、カスタマーサービスにユーザーからアクティベーションプロセスの遅延の連絡が入るまで、問題に気付いていなかった。
仮に誰かが企業用アカウントから個人用アカウントに変更しようとした場合、AT&Tは個々の企業に連絡する必要があったが、発売が週末だったため、企業の通信管理者への連絡が困難だった可能性がある、とSiegel氏は語る。
またiPhone所有者の中には、iPhoneに組み込まれているSIMカードに関する問題をAppleのウェブサイト上で報告した人もいる。SIMカードには携帯電話アカウント特有の情報が保存されており、ユーザーはこのカードを入れ替えることにより、電話番号や電話帳を維持したまま簡単に他の携帯電話機に乗り換えることができる。しかし、iPhoneの場合は別だ。iPhoneでは専用のSIMカードを使用するため、そのような方法は取れない。
このSIMカードに関する問題は、アクティベーションシステムが一部のiPhoneのSIMカードを認識できず、そのためアクティベーション画面を通り越して、直接、音楽、映画、電話帳の同期に移行してしまったということのようだ。あるユーザーは、地元のAT&Tストアが彼のiPhoneに元々組み込まれていたSIMカードを新しいカードに交換したところ、その問題が解消したという。彼の他にも複数のユーザーが、同様の方法で問題が解消したと報告している。
AT&TのSiegel氏は、iPhoneのSIMカードに関する問題については認識していないという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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